琉銀のベースアップ額は平均9500円 8年ぶりのベア実施 シニア層の継続雇用制度も見直し


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琉球銀行

 琉球銀行(川上康頭取)は25日、行員約1400人を対象に基本給を底上げするベースアップ(ベア)を実施したと発表した。中堅行員らの賃金を引き上げる本年度からの制度改定を含めると上げ幅は全体平均で3%となり、月給換算では9500円程度の増額となる。定昇や昇格を合わせると5.2%の賃上げに相当するという。4月の給与から適用を始めた。ベア実施は8年ぶり。

 琉銀はベアと併せ、シニア層の活躍を促す継続雇用制度の見直しも発表した。これまで継続雇用制度を利用した場合の形態は時給制のパート職だったが、月給制の嘱託に変更して賃金水準を26%程度引き上げ、部下を持つ管理職として勤務できるようにした。臨時職員の継続雇用も、原則定年前の年収水準を維持するよう見直しを加えた。

 ベアは物価高への対応や職員のモチベーション向上につなげるため実施した。琉銀人事部の担当者は「人への投資の一環で、今後も積極的に取り組んでいく。優秀な人材を集め、育成しながら企業価値向上に努める」と説明した。
 (當山幸都)