南大東島の干ばつ、自然災害被害に認定 サトウキビ畑への送水に基金から助成 沖縄県糖業振興会


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 【南大東】記録的な少雨でサトウキビの生育に影響が出ている南大東村に対し、「さとうきび増産基金(セーフティネット基金)」を活用した「さとうきび自然災害被害対策事業(セーフティネット事業)」の適用が25日までに決まった。南大東村さとうきび生産振興対策協議会の申請で、干ばつ被害軽減のためのかん水(送水)事業に助成される。病害虫被害や台風被害に適用されることが多く、干ばつ被害への適用はまれ。

 同事業は自然災害からの生産回復に対する助成事業。基金を管理する県糖業振興協会が南大東村の現状が助成要件を満たしたことを確認した。

 セーフティネット事業の発動要件の一つ「1カ月間の降水量(連続する三つの旬のデータの合計)が平年に比べ1割未満となった地域」に、3月下旬と4月上旬までの南大東村が該当した。北大東村は同要件を満たさず、発動が見送られた。

 南大東村さとうきび生産振興対策協議会は、干ばつ対策の計画書を検討中だ。
 (岩崎みどり)