【久米島】久米島町兼城の特別養護老人ホームくめしま(社会福祉法人久仙会)で2022年5月から23年3月末まで外国人技能実習生として実習に励んできたインドネシア人のエラ・デウイ・サプトリさん、タリタ・オクタべリナ・ブディオノさん、マウリニさん、ハビバさんの4人が故郷に帰るため、お別れが5日、行われた。
実習内容は認知症利用者などの介護・コミュニケーションと、現場ならではのスキルの習得。利用者とのコミュニケーションは、言語も違うが、周りのスタッフの支援などで利用者に楽しい時間を提供してきた。
実習開始からサポートしてきた宮平文雄さんは、4人の仕事ぶりを「看護師になるため、異国の地でめげずに最後まで研修をやり遂げた。インドネシアに帰っても久米島で学んだことを生かしてほしい」と語った。
タリタさんは「大変な時期もあったが、久米島で実習をできて良かった」と語った。
プライベートでも久米島を案内してきたスタッフの上原陽子さんは「コロナ禍でハーリーやエイサーに参加できなかったのが残念だが、島の方たちと一緒にパークゴルフなどで交流を深められた」とコメントした。
久米島空港出発ゲート前に久仙会スタッフ、医療関係者らが駆け付け、久米島の最後の時間を過ごした。4人は久米島で学んだ技術を故郷でも生かしていくという。(山口英憲通信員)