【うるま】沖縄県うるま市石川の琉球新報富森原販売店主、當山進也さん(48)は4月26日、新聞配達を通して異変に気づき、高齢男性の人命救助につながったとして、石川署(大城靖署長)から感謝状を贈呈された。日頃から地域住民とコミュニケーションを取っていたことが救助につながった。
▼命救った1メートルの棒 「川に人が浮いている」通報の男性らが差し出し救助
當山さんは毎日110部の新聞を地域へ配達し、集金の際には積極的にコミュニケーションを取るようにしている。ハブの駆除からクーラー掃除までこなす「なんでも屋」として、住民と信頼関係を築いていた。今回救助した男性とは、いつも「ゆんたく」(おしゃべり)する間柄だった。
男性は80代後半で一人暮らし。配達時はいつも門や窓が閉まっているが、その日は開いていた。翌日も同じ状況で新聞も取られておらず、不審に思い窓から声をかけても返答がなかった。
警察に通報したところ、トイレで倒れている男性を発見した。意識はある状態で、そのまま病院へ搬送された。
大城署長は「一戸一戸に警察の目は届かない。毎日の新聞配達が早い段階での気づきになり、人命救助につながった」と感謝を伝えた。當山さんは「うれしい。新聞の販売店をやっていたから早く見つけられた」と笑顔を見せた。
(金盛文香)
【注目記事】
▼妻と口論、高さ30メートルの橋で宙づりの観光客 「生きていればいいこと必ず」励まし救助の男性
▼元プロ野球選手の清原和博さんらに感謝状 キャンプ視察中に交通事故の被害者に迅速対応
▼酸素ボンベが切れ呼吸が困難に…持病の女性を救った2人の女子中学生
▼冠水した道路を泳いで渡り…車内で胸まで水に浸かった高齢男性を救出
▼山中で頭から血を流した高齢者を発見…携帯がつながりにくい中で救急車誘導