窓を開けっ放しで2日間…新聞配達員、異変察知し警察に通報 80代独居男性の命救う 沖縄・うるま市


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大城靖署長(右)から感謝状を受け取る當山進也さん=4月26日、うるま市の石川警察署

 【うるま】沖縄県うるま市石川の琉球新報富森原販売店主、當山進也さん(48)は4月26日、新聞配達を通して異変に気づき、高齢男性の人命救助につながったとして、石川署(大城靖署長)から感謝状を贈呈された。日頃から地域住民とコミュニケーションを取っていたことが救助につながった。   

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 當山さんは毎日110部の新聞を地域へ配達し、集金の際には積極的にコミュニケーションを取るようにしている。ハブの駆除からクーラー掃除までこなす「なんでも屋」として、住民と信頼関係を築いていた。今回救助した男性とは、いつも「ゆんたく」(おしゃべり)する間柄だった。

 男性は80代後半で一人暮らし。配達時はいつも門や窓が閉まっているが、その日は開いていた。翌日も同じ状況で新聞も取られておらず、不審に思い窓から声をかけても返答がなかった。

 警察に通報したところ、トイレで倒れている男性を発見した。意識はある状態で、そのまま病院へ搬送された。

 大城署長は「一戸一戸に警察の目は届かない。毎日の新聞配達が早い段階での気づきになり、人命救助につながった」と感謝を伝えた。當山さんは「うれしい。新聞の販売店をやっていたから早く見つけられた」と笑顔を見せた。  

(金盛文香)

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