ゴールデンウィークの搭乗実績、3年連続で前年上回る 沖縄路線5社、人流回復で好調


この記事を書いた人 琉球新報社
大型連休を沖縄で過ごそうと来県した観光客でにぎわう那覇空港=4月28日

 沖縄発着路線を運航する主要航空5社は9日、今年のゴールデンウイーク期間(GW、4月29日~5月7日)の搭乗実績を発表した。搭乗者数の総数は前年同期比2.9%増の40万4468人と3年連続で前年を超えた。4月21日に発表した予約者数36万6820人から3万7647人増えた。

 2022年のGWは4月29日~5月8日と1日長かったが、今年に合わせた時期で比較した。3年ぶりに全国的な行動制限がないGWとなった22年と同様に、コロナ禍からの回復で人流が戻り、各社とも好調だった。

 全日本空輸(ANA)の搭乗者数は前年比16.3%増の18万6086人。担当者は「全国的に15歳以下が前年比1.3倍、65歳以上が前年比1.4倍と特に好調だった。帰省や旅行の家族連れなど、幅広い年代に利用してもらった」と話した。

 日本航空(JAL)は8万5746人で同1.9%減となった。下りは3日、上りは7日がピークとなり、期間中に那覇―羽田線で17便の臨時便を運航した。

 本土や県内路線を運航する日本トランスオーシャン航空(JTA)は6万8649人で同12.2%増となった。

 県内路線の琉球エアーコミューター(RAC)は同0.4%増の1万2095人。県内路線の間際での予約増から、21日の予約発表時より15.9ポイント伸びた。

 JALグループの担当者は「前年比で提供座席数が減っている中でも総旅客数が増えており好調だ」と述べた。

 スカイマークは同26.2%増の5万1891人と大幅に増加した。担当者は「22年度の第3四半期以降、旅客需要がコロナ前を上回る水準で推移している。GWも19年と同様に活況だった」と振り返った。
 (與那覇智早)