陸自ヘリ事故捜索で下地島空港を使用 防衛省、自民会議で報告 東京


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下地島空港(2007年撮影)

 【東京】宮古島市沖での陸上自衛隊ヘリコプター事故で、防衛省・自衛隊は9日、自民党本部で行われた同党安全保障調査会(小野寺五典会長)・国防部会(国場幸之助会長)の合同会議で、事故機の捜索のために民間機の使用を原則としている下地島空港を使用していたことを明らかにした。

 会議後の取材に応じた党安全保障調査会の木原稔幹事長によると、防衛省側が出席議員からの質問に答えた。「非常時」である点を踏まえ、県などからの協力を得て捜索機の給油などのために使用したという。

 同空港では、4月8日にも米軍F16戦闘機2機が緊急着陸し、同16日まで駐機した。県はこの際も「緊急対応」として空港使用を容認していた。

 また、同会議では、出席議員から、事故機に第8師団トップの師団長とナンバー3の参謀長が同乗していた点について、危機管理の問題を問う声もあった。防衛省側は、ナンバー2の副師団長の同乗を避けた点を挙げ、対応が通例の範囲内であったとの認識を示したという。
 (安里洋輔)

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