リウボウグループ(比嘉正輝代表)は10日、主要3社の2023年2月期決算を発表した。百貨店「デパートリウボウ」を運営するリウボウインダストリーとスーパーマーケット事業のリウボウストア(いずれも糸数剛一社長)、コンビニエンスストアの沖縄ファミリーマート(野﨑真人社長)3社の合計売上高は前期比0.7%減の1043億4500万円、経営利益は同20.2%減の8億7100万円で2期ぶりの減収減益となった。
24年2月期は、合計売上高が5.2%増の1097億7200万円、経常利益24.1%増の10億8100万円を目指す。
リウボウホールディングスの糸数剛一会長は今後の経営について「百貨店、スーパー、コンビニエンスストアとそれぞれ状況は異なるが、顧客ニーズに応え商品の独自性、売り場の魅力を強化する」と述べた。
【リウボウインダストリー】百貨店は「北海道物産展」や「京都展」などが好評でコロナ禍からの回復を見せた。一方、物価高に伴う節約志向の影響で年末商戦で苦戦した。売上高は前期比10.1%増の111億6500万円。経常利益は73.7%減の100万円。リウボウホールディングスから経営指導料減免などの支援を受けて経費圧縮を図り、黒字を確保した。
【リウボウストア】売上高は前期比5.7%減の191億3千万円、経常損失が3億円で、4期ぶりの赤字となった。前年までのコロナ禍に伴う内食需要と家飲み需要の反動減に加え、主に生鮮食品などで物価高騰の影響を受けた。栄町店と三原店の改装や全店舗のレジ入れ替えによる臨時休業に伴う営業日数減少もあり、売上高が減少した。
【沖縄ファミリーマート】売上高は前期比0.8%減の758億1400万円、経常利益は同31.4%増の11億7千万円だった。県民に親しまれる商品や企画を多く打ち出して差別化を図り、好調に推移した。地域一番立地店を維持するために積極的な新規出店やリニューアル、一部店舗の閉鎖など既存マーケットの再編を図り、増収増益を目指す。
(普天間伊織)