
辺野古新基地を造らせないオール沖縄会議は9日、那覇市で会見を開き、新基地建設断念を求めて呼び掛けている国会請願署名が、同日現在で22万3212筆集まったと報告した。6月上旬の国会提出を予定しており、19日の締め切りに向けて多くの県民の署名を呼び掛けている。
署名の内訳は県内2万7319筆、県外19万5893筆。昨年の知事選で玉城デニー知事が得た票数と同じ34万筆を目標にしているが、氏名や住所を明記する必要があるため、県内では趣旨に賛同しても署名をためらう事例もあるという。
共同代表で署名実行委員長を務める稲嶺進・元名護市長は「沖縄の抱える状況を国民に知ってもらうための大きな手がかりになる。改めて県民の皆さまにお願いしたい」と話した。
オール沖縄会議は今年1月に署名実行委員会を結成。各市町村で活動するほか、週末に那覇市の県民広場や県内の一部繁華街での呼び掛けなども展開している。オンラインの署名も受け付けており、署名方法は同会議ホームページで紹介している。
(小波津智也)