沖縄海邦銀行(新城一史頭取)の2023年3月期連結決算(対象子会社2社)は、売上高に当たる経常収益が前期比1・4%減の125億5500万円、経常利益は同2・1倍の21億7100万円で6期ぶりの減収増益となった。純利益は同2・5倍の18億4500万円だった。与信関係費用の大幅減で4期ぶりの増益となった。
銀行単体は経常収益が同1・4%減の125億400万円、経常利益は同2・2倍の21億6千万円、純利益は同2・6倍の18億3700万円だった。コア業務純益は同1・4%増の17億9700万円だった。
22年度から新たな引当方法の「グループ引当」を導入し、一般貸倒引当金は同37・4%増の11億4600万円。一方で個別貸倒引当金は景況の好転による戻し入れなどで、同10・2%減の22億2600万円だった。
24年3月期の業績は、資材高騰や人材不足などを踏まえ保守的に与信コストを積み、経常利益が28・6%減の15億5千万円、純利益が42・0%減の10億7千万円を予想している。
(沖田有吾)