自動化で処理能力が4倍に 沖縄ヤマト運輸の新仕分け拠点が完成 糸満市西崎


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沖縄ヤマト運輸が新たに竣工した仕分け拠点=糸満市西崎町(提供)

 沖縄ヤマト運輸(糸満市、赤嶺真一社長)の新たな仕分け拠点が22日、糸満市西崎町に完成する。宅急便をはじめとする物流サービスの安定供給に取り組むため、同じ場所にあった従来の施設を拡大し、仕分けの自動化を図る。これまでと同様、本社機能も備える。

 敷地面積は1万8716平方メートル。2階建ての物流棟や4階建て本社棟、駐車場棟などがあり、建物の延床面積は2万6834平方メートル。2021年2月に着工し、2022年12月にベース増築棟が完成した。マーケティング戦略課の勝間田浩希課長は「面積、仕分け個数ともに荷物の仕分け拠点としては県内最大だ」と話す。

 1階荷捌(にさばき)所面積は約2.5倍、トラックバース数も約2倍となった。時間当たり仕分け処理能力は約4倍になるという。記載されている住所情報を読み取り、自動で仕分けするOCR機能も搭載した。

 高品質なコールドチェーンの提供のため、クール室の面積も2倍にした。従業員が働きやすいように、スポットクーラーも完備した。
 (與那覇智早)