沖縄県名護市の新基地建設現場に隣接する辺野古、豊原、久志からなる久辺3区の区長らと玉城デニー知事による意見交換会が19日午後、名護市の辺野古区公民館で始まった。玉城知事が久辺3区の区長らと面会するのは就任後初めて。会談は冒頭を除き非公開。
冒頭で3区を代表して島袋茂辺野古区長は玉城知事の初当選から4年8カ月がたっての訪問になると指摘した上で「代替施設の進ちょくを踏まえた裁判の行方や(キャンプ)シュワブの違法撤去についてのお願い、国や名護市と連携して実施している振興策にかかる協力について、忌憚(きたん)のない意見交換ができれば」とあいさつした。
玉城知事は「代替施設に関しては、これまでさまざまな経緯があり、久辺3区の皆様には簡単には言い表せないような複雑なお気持ちがあるということを私も十分承知をしている」と述べた上で、「みなさまと率直な意見交換をさせていただく中で、これからの県の行政施策にもしっかり幅広く生かしたい」と語った。
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