【動画あり】「戦後78年たっても…」 那覇市立病院の不発弾処理 ベニヤ板を二重張り、患者ら600人避難 沖縄


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 陸上自衛隊那覇駐屯地の第101不発弾処理隊や那覇署、那覇市などは21日午前、沖縄県那覇市古島の那覇市立病院内の工事現場で見つかった米国製5インチ艦砲弾の不発弾処理作業を実施した。午前10時までに作業を無事完了した。同病院の入院患者や周辺住民らが一時避難した。

 自衛隊は午前9時半に処理作業を開始した。米国製5インチ艦砲弾(直径12・7センチ、全長約44センチ、約35キロ)の不発弾を直径3メートル、高さ2メートルの処理壕に入れて、鉄製工具で信管を打ち抜き破壊した。

 現場の半径75メートル内が避難対象となり、5事業所と5世帯の住民らが一時避難した。区域内に含まれた同病院西病棟の入院患者と職員計約600人も東病棟に避難した。避難が困難な患者もいたため同病院は現場に面した西病棟2~5階の窓の外側にベニヤ板を二重張りする安全対策を施した。

 院内の立ち入りや周辺道路の通行が約30分間、規制されたほか、同病院急病センターも同日午前0時から閉鎖し、処理完了後の正午ごろに受け入れを再開した。

 同病院の仲宗根浩事務局長は「発見から処理まで、皆さんに不安や不便な思いをさせた。戦後78年がたっても、沖縄ではいろいろな場で不発弾が見つかる。安全確認をしながら、今後も新病院建設を進めたい」と話した。(岩切美穂)

報道陣に公開された不発弾処理現場。中央付近の円筒状の部分が発見場所=21日午前8時47分、那覇市古島の那覇市立病院敷地内(ジャン松元撮影)
不発弾の処理作業に伴い、ベニヤ板で覆われた那覇市立病院の窓