豆苗やかいわれ大根を販売する沖縄村上農園(大宜味村、仲宗根悟社長)は、県内で新たにブロッコリーの新芽であるブロッコリースーパースプラウトの生産を開始した。4月から県内で販売を始めており、仲宗根社長は「移動に弱く、あまり県外からの輸送には向かない野菜だった。沖縄の方に県産のものを食べていただけるのが楽しみだ」とPRした。
25日に同社と、村上農園(広島県、村上清貴社長)、沖縄物産企業連合(那覇市、羽地朝昭社長)が県庁で会見し、県産ブロッコリースーパースプラウトの魅力を宣伝した。
ブロッコリースパースプラウトは、がん予防に効果があるとされる「スルフォラファン」が成熟したブロッコリーの20倍以上含まれているという。国内では村上農園が生産する商品が圧倒的シェアを占めている。県内では4月以降、関連会社の沖縄村上農園が大宜味村内の工場で生産する商品が店頭に並んでいる。
生産には専用の機材が必要になるため、沖縄村上農園では生産開始まで10年を要した。機械の中で生産するため、台風など天候に左右されることなく安定した生産が可能だという。同社の1日の生産量は550パック。
(福田修平)