北朝鮮がミサイルを発射したもようとの沖縄県域への全国瞬時警報システム(Jアラート)の警報を受け、沖縄都市モノレールの「ゆいレール」は午前6時半ごろ、一時運行を見合わせた。政府の解除を受けて運行は7時6分には再開したが、通勤混雑の時間帯と重なったことで、利用客は混乱や戸惑いを見せた。
各駅の運行時刻を知らせる電光掲示板には、運行見合わせにより「20分遅れ」などの案内が示された。
Jアラートの警報は、スマートフォンで鳴ったり、テレビの放送でも流された。防災無線で流された地域もある。Jアラートが鳴り、外に出て騒ぎになっていないかと周囲を確かめたという介護職の大橋純子さん(65)は「慌ただしい朝にJアラートが鳴り、びっくりした。早めに家を出た」と混乱した朝の状況を振り返った。
航空会社に勤務する女性(22)はJアラートで目を覚ました。女性は「北海道などで発令されていたイメージで、地震速報かと思いピンと来なかった。どこに飛んでくるか分からず、どうしたらいいか心配だった」と語った。
小禄駅で勤務先の那覇空港行きの便を待っていた重松公仁さん(61)は「20分の遅れとあるが、25分遅れた。『見込み立たず』などと表示があれば歩いて出社していた」とため息を漏らした。
大宜味村在住の専門学校生、上原風輝さん(19)は県外で就職活動をするため那覇空港に行く途中、小禄駅からゆいレールを利用した。上原さんは「道中は特に慌てた様子の人は見かけず避難している様子もなかった。モノレールが遅延して、飛行機の出発時間に間に合うか心配だ」と不安を語った。
(西田悠)