知花花織でワインバッグ フランス展開も視野 沖縄市の伝統工芸品


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知花花織の手織りワインバッグ(提供)

 【沖縄】沖縄市の国指定伝統工芸品である知花花織の手織りワインバッグが、国内外の観光客などをターゲットに県内のホテルなどで販売されている。伝統工芸品などの卸売り、小売りをしているイペーファクトリーの塚本信社長(50)が手がけた。今後、ヨーロッパで好まれるモノトーン色も作り、フランス展開も予定している。塚本社長は「伝統工芸品を新しいスタイルで発信したい」と意気込む。

 ワインバッグは、機織り工房を運営する生地専門店「FABRIC SHOP MINAMI」のオーナー伊波美津乃さん(43)が考案した。友人のホームパーティーにワインを持参する際、紙袋を使っていたことがきっかけ。2020年に出品した展示会で塚本社長と出会い、その場で発注を打診された。

 商品は幾度もの試行錯誤を経て、昨年12月から販売を開始した。厚手の生地に、持ち手は牛皮を採用。表地と裏地の間に保冷シートを入れるなど機能性も備え、ワイン以外にも泡盛や日本酒4合瓶などにも使える。デザイン製作担当の浜元順子さん(52)は「スタイリッシュに見えるように工夫した」と振り返った。

 商品はイエローとブルーの2種類。ハイアットリージェンシー瀬良垣アイランド沖縄やTHE HIRAMATSU HOTELS&RESORTS宜野座、デパートリウボウ、FABRIC SHOP MINAMIなどで購入可能。税込み3万8500円。

(古川峻)

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知花花織のワインバッグを考案したFABRIC SHOP MINAMIの伊波美津乃さん(右)と織り手の伊波順子さん(中央)、製作した浜元順子さん=5月10日、沖縄市