台風2号の接近に伴って路線バスが1日正午から運休することになり、朝から出社していた那覇市内の会社員らは午前中で急きょ仕事を終え、慌ただしく帰路に就いた。モノレールも運休し、役所も閉庁したため、県民生活は混乱した。
午前11時半ごろ、那覇バスターミナルは帰宅する会社員らで行列ができていた。
コールセンターで働く金城昭子さん(48)=南風原町=は「バスが出なくなるので帰らないといけない。仕事は残っているので、明日もバスが止まったらどうしよう」と、心配そうに語った。
会社員の50代女性=北谷町=は「事前に運休すると分かっていたら仕事を休んでいたけれど、台風の行方は分からないから」と、自然の猛威を前に諦めた様子で苦笑いを浮かべた。
モノレールは午前中で運休し、帰宅に困る人もいた。県庁職員の20代男性=那覇市=は、県庁前駅からモノレールで帰宅しようとしたが乗り遅れ「モノレールもバスもタイミングも合わず、迎えを呼んだ」と困惑気味に話した。
那覇市役所は午前10時半で閉庁したが、知らずに訪れる人も。建設業の男性(54)=那覇市=は「手続きのため市役所を訪れたが、閉庁を知らずに来てしまった。前もって調べるべきだった」と、役所前で立ち尽くした。
(稲福政俊、渡真利優人)