東京商工リサーチ沖縄支店が1日発表した5月の県内企業倒産(負債額1千万円以上)は4件で、負債総額は6億8900万円だった。前年同月と比べて件数は同じだが、負債額1億円を超える大口倒産が3件あり負債総額は5.74倍となっている。
4件は内装工事のAOI建築工房(宮古島市、負債額2億7千万円)、化粧水製造のECOMAP(エコマップ、那覇市、同2億5100万円)、建築工事の東洋建設(西原町、同1億2千万円)、写真撮影の国際写真(那覇市、同4800万円)。うち、東洋建設を除く3件が新型コロナウイルス関連倒産だった。
同支店の集計でコロナ関連倒産は11カ月連続で確認されている。コロナ関連融資の返済が本格化し、電気代高騰もあることから、同支店は「物価上昇に価格転嫁の難しい企業ではより窮屈な資金繰りになることが予想される」と指摘している。
(當山幸都)