不登校や貧困の実態、漫画で描写 子どもたちの過酷な環境知って 沖縄・自立援助センターちゅらゆい


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 不登校や貧困状態にある県内の子どもたちを支援する沖縄青少年自立援助センターちゅらゆいが5月、不登校の児童生徒らを描いた『居場所をください 沖縄・kukuluの学校に行けない子どもたち』を出版した。ノンフィクション作家の藤井誠二さん原作、田名俊信さん作画。

 ちゅらゆいは10年以上にわたり過酷な環境に置かれている県内の子ども・若者への支援の輪を広げてきたが、個人や団体のみで長期的に支援することには限界があるとし、現状の周知による課題解決を目指している。

 本書では実際にkukuluに通っていた子どもらへのインタビューを基に、不登校やひきこもりの実例を漫画で描写している。巻末にはスタッフや原作者らによる座談会を収録。販売は書店やネット通販にて。税込み1540円。
 (西田悠)

『居場所をください 沖縄・kukuluの学校に行けない子どもたち』