富川(首里)、強敵を次々と撃破 なぎなた個人試合を制す<県高校総体2023>


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個人決勝 果敢に面を打ち込む首里の富川亜紀(左)=4日、与那原町の知念高校(大城直也撮影)

 沖縄県高校総合体育大会第7日は4日、なぎなたが知念高校で行われ、団体試合の決勝リーグは首里が2戦全勝で8連覇を成し遂げた。女子個人試合の決勝は富川亜紀(首里)が泉水ほのか(同)との同校対決を2本先取で制し、栄冠をつかんだ。男子ホッケーは北山が辺土名に9―0で勝ち、3年ぶりの頂点に立った。同女子は首里が認定優勝となった。サッカー男子準決勝は西原が1―0でコザに競り勝ち、宜野湾が5―0で具志川を下した。女子はコザが不戦勝、那覇が6―0で前原を破った。決勝は5日で、女子が午前10時から、男子は午後1時から、いずれも金武町陸上競技場で行う。

富川、虚を突き側面先取

 優勝候補を次々と打ち破り、富川亜紀(首里)がなぎなた個人試合で栄冠をつかんだ。大会2連覇のかかる泉水ほのか(同)との決勝では開始早々、先手攻撃で泉水の虚を突き、狙っていたという得意の側面を2本奪って完勝。終了後、富川は「今はうれしいという言葉しかない」と感極まる様子を見せた。

富川 亜紀(首里)

 準々決勝でもう一人の優勝候補、城間こころ(同)を倒した富川は勢いに乗っていた。体力が消耗する中で迎えた決勝だったが、疲れを見せることなく序盤から果敢に攻めていった。

 決勝の相手の泉水は団体戦の大将を務めるなど首里の精神的支柱でもある。これまで富川は「気持ちの面で(泉水に)負けていた」。だが今大会では「自分を下に見過ぎないように」と自らを奮い立たせながら戦った。

 1本目で面を決め、同じ技は警戒されると思ったが、それでも続けて面を打ち込み勝利。「自分と相手の体さばきを見ながら狙った1本だった」と納得した。全国総体に向け「優勝を目指す」と力を込めた。
 (砂川博範)