島の軍事要塞化を「許さず」 米海軍の掃海艦入港に反対 石垣の市民団体が抗議声明


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米海軍掃海艦の石垣港への寄港中止を求める抗議声明を発表した市民団体のメンバーら=6日、沖縄県石垣市登野城

 【石垣】米海軍の掃海艦「チーフ」が11~13日に石垣市の石垣港へ入港を計画していることを受け、石垣市内の2つの市民団体は6日、市内で共同会見を開き、寄港中止を求める抗議声明を発表した。入港を「米軍と自衛隊が一体となって島々を戦場にして戦う準備の一環だ」と糾弾し、「入港に断固抗議」した。中山義隆市長にも入港を「断る姿勢を取るよう強く求める」と訴えた。

 声明を発表したのは、「石垣島の平和と自然を守る市民連絡会」と「平和憲法を守る八重山連絡協議会」。両団体は11日に、港で入港に反対する抗議行動を実施する。

 憲法を守る会の平地ますみ共同代表は、石垣港の新港地区にPAC3が展開されていることを踏まえ「PAC3のそばに掃海艦が入港してくる。この異常な状況は恐怖だ」と強調した。島が軍事要塞化されないために「おかしいことはおかしいと声を上げ、その声を市民にも届けていきたい」と決意を述べた。

 市民連絡会の白玉敬子共同代表は「島を戦争の拠点にすることを許してはならない。武力ではなく外交、対話で平和を築いてほしい」と訴えた。

 石垣市への米軍の掃海艦寄港は2009年4月以来14年ぶりとなる。09年当時、市民は抗議集会を開くなどして入港に強く反発した。(照屋大哲)