沖縄のサトウキビ収穫、9.6%減の73万トン 大雨や日照不足が影響 22~23年期


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 沖縄県内のサトウキビの2022~23年の収穫期(22年12月~23年5月)の収穫量は前期(21年12月~22年7月)比9.6%減(7万7986トン減)の73万7440トンだったことが6日までに分かった。収穫面積も同121.8ヘクタール減の1万3669ヘクタールで、前期よりも0.9%減少した。

 年明けからの大雨や生育最盛期の日照不足による成長不足、台風による折損被害などが原因とみられる。

 日本分蜜糖工業会と県黒砂糖工業会が発表した速報値をJAおきなわが取りまとめた。

 面積の減少は、日照不足などで収穫が遅くなり、22年の4月に植えて22~23シーズンで収穫できる「春植え」に間に合わなかったことが主な要因。また高齢化などによるサトウキビ農家の減少もあり、特に本島地域で後継者不足が深刻化している。

 春植えが減少した分、22年の8月頃に植え、23~24シーズンに収穫する「夏植え」は増加しているとみられる。

 宮古島に工場を置く沖縄製糖で収穫量が大きく減少し、全体の減少につながった。一方、大東糖業、北大東糖業、久米島製糖は収量と収穫面積ともに微増した。
 (福田修平)