「今年が最後かもという覚悟」 元全学徒の会が13日に平和祈念の会 元学友の無念伝える


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「全学徒戦没者追悼・平和祈念の会」に向け、会の進行や平和宣言などについて話し合う元学徒ら=9日、那覇市首里金城町の養秀同窓会館

 「元全学徒の会」は13日、糸満市平和祈念公園の県内21校の沖縄戦学徒隊の合同碑「全学徒隊の碑」の前で、「全学徒戦没者追悼・平和祈念の会」を代表者のみで開く。平和祈念の会は3年ぶり。9日、元全学徒の会の関係者が、首里金城町の養秀同窓会館に集まり、平和宣言などを協議した。90代半ばに達し体力も限られる中、「今年で最後かもしれないという覚悟でやる」と特別な思いを強めている。

 平和祈念の会はコロナ禍で中断し、2020年6月以来。共同代表の瀬名波栄喜さん(94)は「毎年生存者は少なくなり、従来通りの祈念会はできなくなっていく。来年以降は形を変えるかもしれない」と話す。

 幹事の宮城政三郎さん(94)も「生存者が少なくなればなるほど、生きているうちは頑張らないといけないと思う。長生きして元学友の無念の気持ち、戦争のことを伝えていく」と力を込める。

(中村万里子)