沖縄経済同友会の6月例会が12日、那覇市のノボテル沖縄那覇で開かれた。ホテル開発などを手掛ける森トラストの伊達美和子社長が講演した。沖縄は高付加価値旅行者向けのホテルは増えてきたが、宿泊以外の要素の整備がまだ整っていないとして、「課題は買い物や食事、体験などで高付加価値化を進めることだ」と指摘した。
沖縄には高付加価値を志向する旅行者がまだあまり来ていないことに触れ、団体旅行ではなく、特別な旅行を手配するトラベルデザイナーが必要だとした。富裕層は「ここでしかできない経験」に重きを置くため、地域のアーティストの作品や、食事などにこだわるべきだとした。
「効率化と付加価値化が必要だ」とも話し、観光人材の不足について、外国人をより効果的に雇用できるようにすることやDX化を進めることが必要だとした。
(與那覇智早)