14日昼前から断続的に降る大雨の影響で、大雨・洪水警報が発令された本島中南部では冠水などが見られた。各消防本部によると14日午後6時時点で、沖縄市で駐車場ののり面が崩れる被害があった。石垣市や豊見城市、うるま市などで冠水による被害が起きた。
また那覇市、糸満市、豊見城市、南城市、北谷町、北中城村では避難所を開設した。
午後3時過ぎに避難指示を出した那覇市では午後8時現在、市内5カ所に避難所を開設した。市防災危機管理課によると、5世帯6人が避難している。市役所の本庁舎に設けられた避難所に避難した女性(67)は繁多川の自宅から役所まで歩いてきた。「自宅は築65年ほどで雨漏りがひどいため市役所に避難した。市役所は広いテントが設置されていて安心だ」と語った。14日午後5時ごろ、石垣市真栄里では大雨により冠水した道路上で、観光バス1台がエンジンがかからなくなり、立ち往生した。男性運転手によると、車内には8人の観光客が乗っていたが、けが人はいないという。警察や消防が駆け付け、乗客は5時20分ごろ車内から降り、徒歩で目的地の宿泊施設へ向かった。
一時、警察が周囲を交通規制し、片側一車線で交互通行になり渋滞した。6時前にバスが乗用車にけん引されて移動し、交通規制も解除された。
沖縄市胡屋では午後5時ごろ、国道330号沿いの駐車場ののり面が崩落しているのが見つかった。同6時ごろには市消防本部や市役所の職員が現場を確認し、規制線を張った。市によるとけが人はいない。
うるま市の宮城島ではグランピング施設が床上浸水した。宿泊者はいなかった。市消防本部が確認したところドーム型の施設の14棟中、7棟が浸水した。午後4時50分ごろ、管理者から通報があった。このほか、うるま市では市内3カ所で冠水があり、うち1カ所で車が立ち往生したなどの通報があった。
(岩崎みどり、照屋大哲、金盛文香)
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