沖縄県漁業協同組合連合会(県漁連、上原亀一会長)は16日、県水産会館で2023年度通常総会を開き、22年度決算を承認した。売上高に当たる総取扱高は前期比4億9935万円(14・6%)増の39億2376万円だったが、販売事業が落ち込んだことで、経常損失は4748万円、純利益に当たる当期剰余金は5108万円の損失となり、2期連続の赤字だった。
上原亀一会長は「赤字を計上することとなってしまい組合員の皆さまには申し訳ない」と述べた。
22年度に水揚げ場所を泊漁港から糸満漁港に移転したが、水揚げ量が少ない状況が続いているという。23年度は糸満漁港に整備した高度な衛生管理機能によって新鮮な水産物を生産できることなどをPRする。またクロマグロの漁獲枠の緩和や、組合員の漁業を事実上制限している日台漁業取り決めと日中漁業協定の見直しを引き続き求める。
23年度は、市場事業の増加などを予想しつつも、糸満漁港の高度衛生施設整備などで事業管理費が増え、417万円の経常損失を見込んでいる。
(福田修平)