職員の暴言に、沖縄防衛局長「申し訳ない」 市民団体、発言の撤回求め抗議


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小野功雄沖縄防衛局長(右)に抗議文を手渡す、辺野古新基地建設に反対するオール沖縄会議現地闘争部会の山城博治部長=19日、沖縄防衛局

 辺野古新基地建設に反対するオール沖縄会議現地闘争部会の山城博治部長らは19日、沖縄防衛局の小野功雄局長と面談し、本部町塩川で同局職員が市民に「気違い」と暴言を発した問題などについて抗議した。職員による暴言について、小野局長は「不愉快な思いをした方、広くそういった思いをした方々に、私の気持ちとしては、申し訳なく思っている」と述べた上で、職員の指導を徹底する考えを示した。

 山城氏は「個人ではなく、辺野古に反対する県民全体に向けられた差別だ。愚弄(ぐろう)だ」と指摘し、発言の撤回と、局として県民に謝罪すべきだと強く抗議した。

 市民らは2017年に、本部町から建設用石材の運搬を開始する際、同局が地元住民に対して、運搬車両は「1日160台」などと説明したが、それが守られていないことも追及した。小野局長は「作業内容は変化するものであり、引き続き、本部港を適正に使用していると認識している」と説明した。一方、県庁で市民団体と面会した前川智宏土木建築部長は、運搬車両台数の超過について「(港湾を管理する)本部町とも協議してどのように対応するか検討したい」と語った。
 (池田哲平、知念征尚)