辺野古断念の署名55万9千筆、採択せず 衆参両院で審議未了


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国会議事堂

 【東京】名護市辺野古の新基地建設に反対する「辺野古新基地を造らせないオール沖縄会議」が全国から署名を集め、衆参両院に提出した請願は21日の通常国会閉幕で審議未了となった。新基地建設断念を求める内容で、55万9224筆が集まっていた。この日開かれた衆院安全保障委員会と参院外交防衛委員会の理事会で反対した会派があったため、採択されなかった。

 理事会出席者によると、衆院安保委では立憲、共産が採択すべきだと意見を表明したが、自民や維新、公明、国民は賛同しなかった。参院外防委は立憲、共産、沖縄の風が採択すべきだと表明したが、その他の会派が賛同しなかった。衆参両院の事務局によると、提出された請願は全会一致で採択すべきと判断されない限り採択に至らない。

 署名はオール沖縄会議が2022年末から全国で呼び掛け、集まった約56万筆を野党国会議員約30人に託し、今月14日までに衆参両院へ提出していた。
 (明真南斗)