島ぐるみ訪米団「新基地反対の決議を」 米市議に要請


この記事を書いた人 志良堂 仁

 【ワシントン=問山栄恵本紙特派員】米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古への新基地建設計画への反対を訴えるため訪米中の沖縄「建白書」を実現し未来を拓(ひら)く島ぐるみ会議の訪米団(団長・呉屋守将金秀グループ会長)は16日、カリフォルニア州選出の連邦議員関係者をはじめサンフランシスコ、バークレー両市議会議員らと面談した。サンフランシスコ市議会に対してはバークレー市議会と同様に新基地建設に反対する県民と連帯する決議書を同市議会でも採択するよう要請した。これに対し、市議会議員からは「今後、沖縄と連携し、取り組んでいく」と前向きな発言があった。

 訪問団は、民主党のベテラン議員であるバーバラ・リー下院議員、ダイアン・ファインスタイン上院議員の補佐官らとも面談した。 リー氏の補佐官は沖縄の現状に理解を示した上で「複雑な問題で、どのように取り組めばいいのか難しいが、(議員に)しっかり伝えたい」と述べた。ファインスタイン氏の補佐官は「軍事委員会のメンバーに伝えるなど私たちに何ができるのか、問題に取り組むよう伝えたい」と述べた。
 訪米団は新基地建設に関する決議書をバークレー市議会に提案した「平和と正義の委員会」のメンバーや同市議会議員とも交流した。

サンフランシスコ市議会議員に対し、新基地建設に反対する決議書を可決するよう求める島ぐるみ会議の訪米団=16日、カリフォルニア州