OIST発の新種米「ちゅらおとめ」、年内に市場へ 生活習慣病の予防・改善に有効な高機能米 恩納村で命名式


この記事を書いた人 琉球新報社
沖縄科学技術大学院大学と恩納村が共同開発した高機能米「ちゅらおとめ」

 【恩納】沖縄科学技術大学院大学(OIST、カリン・マルキデス学長)は恩納村と新種の高機能米を開発し、商標名を「ちゅらおとめ」と決定した。28日に長浜善巳村長らが出席し、学内で命名式を開いた。消化されにくい「難消化性でんぷん」を含んだ米で、血糖値の上昇を抑える効果や血中中性脂肪を低下させる効果が期待できる。OISTは商品の販売に向けて企業と検討を進めており、早ければ年内にも実現する見通しだとしている。

 糖尿病などの生活習慣病の予防・改善に有効な高機能米の名称は、一般公募の中から、白尾綾子さん=宜野湾市=と新里泰子さん=那覇市=が応募した名称が選ばれた。歴史教科の教諭だという白尾さんは女性が田植えをしている様子、新里さんは「何にも染まっていない初々しさ」をイメージして名前を付けたと話した。恩納村や荻堂さん、白尾さん、新里さんには学長から感謝状が贈呈された。
 (池田哲平)

高機能米「ちゅらおとめ」を開発した沖縄科学技術大学院大学のカリン・マルキデス学長(右から2人目)と恩納村の長浜善巳村長(同3人目)、同大学関係者と命名者、協力農家ら=28日、沖縄科学技術大学院大学