石垣市長、かりゆしウエアのデザインに「議場にふさわしいのか」と発言 野党市議の質問止めて服装に意見 唐突な発言に議会は一時紛糾


この記事を書いた人 琉球新報社
緑色のかりゆしウエアを着用し、一般質問した花谷史郎市議=29日、石垣市議会本会議場(石垣市議会ユーチューブより)

 【石垣】29日に行われた石垣市議会6月定例会の一般質問で、中山義隆市長が野党の花谷史郎氏が着用していた濃い緑色のかりゆしウエアに「議場にふさわしいデザインなのか」と発言した。市議会の服装規定ではかりゆしウエアの着用は認められている。花谷氏や野党議員から「嘘でしょ」「市長が言うことか」「作り手に失礼だ」などの声が上がり、議場は一時紛糾した。

 中山市長は花谷氏が再質問を始める前に休憩を求め、議会の服装規定でかりゆしウエアなどを着用することが定められていると説明しながら、「議会の品位を重んじるものでなければならない」との文言があると指摘した。その上で「花谷議員を見た時、非常に違和感を抱いた。かりゆしウエアだと思うが、リゾートウエアの感じで、議場にふさわしいデザインなのか」と述べた。

 市議会は30日に議会運営委員会を開き、議場での市議の服装について協議することになった。29日の一般質問はそのまま続行した。

 花谷氏は琉球新報の取材に「規則に違反していないにもかかわらず、市長が議員の一般質問を止めてまで、自身の感覚論で話すのは理解しがたい」と市長の姿勢を疑問視した。
 (照屋大哲)