高度60メートルの低空飛行が可能に オスプレイ、10日から沖縄県外の山岳地帯で


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那覇軍港から離陸するMV22オスプレイ=2023年3月20日

 【東京】防衛省は7日、米海兵隊の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイが沖縄を除く日本国内の山岳地帯で最低高度約60メートルの低空飛行訓練を恒久的に実施できることにしたと発表した。日米合同委員会で合意した。10日から適用される。沖縄県内でも低空飛行を実施できるようにする可能性について防衛省担当者は否定した。

 オスプレイが配備された2012年の日米合意では原則として地上500フィート(約150メートル)以上で飛行することとされている。今回の合意では高度を約60メートルまで下げて飛ぶことにした。防衛省担当者は「原則は変わらないが、技能維持のために必要なので安全な場所で安全な対応で低空で飛べるようにした」と説明した。

 低空飛行訓練を認める条件として土日や日本の祝日、午後10時~午前7時の夜間・早朝には実施しないことや、住宅地周辺では実施しないことを定めている。

(明真南斗)