名護市辺野古の新基地建設反対を訴える市民集会「NO BASE HENOKO総行動」(止めよう辺野古新基地建設実行委員会主催)が19日午前、浦添市の在沖米総領事館前であった。約500人(主催者発表)が参加し、英語で「辺野古に基地はいらない」「海兵隊は出て行け」などと訴えた。
ジョエル・エレンライク総領事が新基地反対の民意を「小さな問題」と発言したことにも抗議。辺野古新基地建設に反対する県選出国会議員や県議、社民党の吉田忠智党首も参加した。
1時間の年休を取り参加した会社員の牧野靖さん(58)=豊見城市=は「辺野古には行けなかったが、ここなら来られる。政府は辺野古新基地建設を強行するなど強権過ぎる」と危機感を示した。パートの比嘉清美さん(63)=浦添市=は「総領事の発言は許せない。安保法案を通し辺野古新基地建設を強行するなど、今の日本は民主主義の危機だ」と憤った。
総領事はこの日の抗議行動に「平和的な抗議行動は民主主義社会の強い象徴だ。沖縄の方々の意見とそれを表現する権利を尊重する」とのコメントを出した。
20日も午前7時から在沖米四軍調整官事務所がある北中城村石平の米軍キャンプ瑞慶覧前で抗議行動を行う。主催者によると、18日の名護市辺野古のキャンプ・シュワブゲート前の集会は、最大約1200人が集まった。