沖縄経済は「人手不足に対応できるかが課題」 日銀那覇支店長の小島氏が就任会見


この記事を書いた人 琉球新報社
離就任会見を開く日本銀行那覇支店の小島亮太新支店長(右)と飯島浩太前支店長=19日、那覇市おもろまち(大城直也撮影)

 日銀那覇支店長に就任した小島亮太氏と前支店長の飯島浩太氏が19日、那覇市の同支店で交代記者会見を開いた。12日付で就任した小島氏は「県内をくまなく回り、さまざまな方からお話を伺い、手触り感をもって的確に経済情勢判断を行っていきたい」と抱負を語った。

 小島氏は東京都出身。1996年に入行し、香港事務所長や政策委員会室広報課長などを歴任した。沖縄経済について「現状では観光業を中心に回復しているという認識だ」としつつ、「短観(短期経済観測調査結果)を見ても人手不足感は強い。どう工夫をして対応できるかは一つ課題になる」と指摘した。

 日銀本店の企画局審議役に就いた飯島氏は、那覇支店長を務めた2021年7月からの2年間について「沖縄経済は非常にポテンシャルが高いと改めて実感した」と振り返った。今後は企画局で金融政策の立案企画を担う。「金融政策への注目度は高まっている。責任の重い仕事が待っているが、日本経済、沖縄経済のために微力を尽くしたい」と強調した。
 (當山幸都)