岸田首相に議員歴と同い年の泡盛を贈呈 「泡盛に負けないよう、豊かさに磨きを」 沖縄県酒造組合、遺産登録へPR 東京・首相官邸


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岸田文雄首相(資料写真)

 【東京】沖縄県酒造組合の佐久本学会長は24日、稲福美咲さんら泡盛の女王2人と首相官邸を訪れ、岸田文雄首相、岡田直樹沖縄担当相に琉球泡盛を贈呈した。自身の衆院議員歴にちなみ、瑞泉酒造の30年ものの古酒を贈られた岸田首相は「泡盛に負けないよう、深み、豊かさに磨きをかけたい」と相好を崩した。

 県酒造組合の首相への泡盛寄贈は、2019年に国会議員在職25年の節目で、安倍晋三元首相に贈ったのに続き2回目。

 佐久本会長は「伝統的酒造り」として国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産への登録を目指す取り組みに触れ「海外にも知られるよう力を入れていく」と強調。国の支援に謝意を伝え、泡盛の輸出拡大などへの支援も求めた。

 岸田首相は、自身の国会議員在職と同じ年数の泡盛を前に「泡盛は寝かせれば寝かせるほど豊かで芳醇(ほうじゅん)なものになるという」とし「泡盛に負けないよう深み、豊かさに磨きを掛けて政局、政策課題に当たっていきたい」と力を込めた。
 (安里洋輔)