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【大阪】大阪天満宮(大阪市北区)の天神祭は25日、中心部を流れる大川で船渡御(ふなとぎょ)と呼ばれる神事が行われた。飾り立てた約100隻の船が繰り出し、奉納花火も打ち上げられて最高潮を迎えた。その中に、にぎやかな沖縄民謡を響かせる船があった。
大阪にいる沖縄好きな人たちが「沖縄と関西の懸け橋をしたい」と実行委員会を組織。長さ24メートル、幅8メートルの「はいさい沖縄奉拝船」を仕立てた。2019年以来、4年ぶり2度目。
船上のステージでは沖縄から招かれたイクマあきらさん、ミヤギマモルさんが歌を披露。その他、沖縄ポップス、エイサー、民謡などもあった。乗船した約180人は、夜風に吹かれながらオリオンビールを飲み、演奏を楽しんだ。沖縄県大阪事務所の芦谷一博所長は「日ごろからの沖縄へのご支援、ありがとうございます」と感謝し、乾杯の音頭を取った。
花火が上がると一層盛り上がり、他の船とすれ違う際には独特の手打ち「大阪締め」を交わし合い、威勢のいい手拍子と掛け声が夜の川面に響いた。
天神祭は菅原道真に関連する神事が起源。祇園祭(京都)、神田祭(東京)とともに日本三大祭りの一つとして、大阪の夏の風物詩となっている。
(大阪支社・奥間政寿)