沖縄セルラー電話(那覇市、菅隆志社長)は26日、2023年4~6月期連結決算を発表した。auでんき契約減に伴う売り上げの減少などが響き売上高に当たる営業収益は前年同期比0.2%減の185億円となり、第1四半期として14期ぶりの減収減益だった。
営業利益は離島ケーブル整備による減価償却費やモバイル販売関連コストが影響し、同1.6%減の45億2200万円。経常利益は同1.6%減の45億4400万円で、純利益は投資減税の影響で同8.0%増の33億2500万円で2期ぶりの増益だった。
同社は、燃料費調整制度の上限設定廃止で22年11月からauでんきの営業を停止。契約者数が30%減の5万9900件に落ち込んだ。6月から営業を再開している。
モバイルの総契約数は同2.0%増の66万5500件。1契約当たりの月間平均収入を表す「マルチブランド通信ARPU」は、データ無制限プランの拡大などで同2.5%増の88億9400万円。総合ARPU収入は同4.4%増の106億2600万円だった。第5世代(5G)移動通信システムの浸透率は同3.5ポイント増の54.6%に拡大した。
ARPU収入増加について、渡具知武之取締役は「動画などの利用が増えたことにより、パケット利用無制限の高価格帯プランに切り替えるケースが増えた」と分析した。
(普天間伊織)