
バスケ世界一の国を決める4年に一度のW杯、8月25日に開幕

沖縄アリーナ(沖縄市)が会場の一つとなるFIBAバスケットボールワールドカップ(W杯)は、8月25日の開幕まで1カ月を切った。街頭を大型の展示物などで彩り、W杯への機運を盛り上げる「シティドレッシング」が県内各地で進んでいる。期待が膨らむ街の表情をカメラが追った。
(小川昌宏、写真も)
横幅20メートル、県内最大級の広告が登場

国道58号宜野湾バイパスを走ると、渡辺雄太選手ら日本代表に加え、ルカ・ドンチッチ選手(スロベニア)など世界のスーパースターが目に飛び込んでくる。サンエー宜野湾コンベンションシティ(宜野湾市)にある、縦10メートル、横20メートルの壁面広告で県内最大級だ。
走る広告


県によると、シティドレッシングは今年3月から徐々に始まり、役所や空港、道路脇など約20カ所で展開中。壁面の広告だけでなく、モノレールやバス、タクシーのラッピング車両も連日、県内を走り回る。公式マスコットの「JIP」もお目見えした。
出場32カ国がバックボードのデザインに


北谷町の安良波公園にあるバスケットリングのバックボードも“W杯仕様”だ。5月の開幕100日前に合わせて登場し、出場する全32カ国が1カ国ずつデザインされている。北谷町のほか、宜野湾市、沖縄市、那覇市の公園に設置された。
安良波公園でシュート練習に汗を流していた石山恵美さん(26)は「街中がバスケ一色。(気持ちが)めっちゃ上がる」と笑顔を見せた。
飾り付けはまだ8割 まだまだ盛り上げる


シティドレッシングの進捗率は7月中旬までで8割ほど。
出場選手の見通しが難しく、予定より大きく遅れているというが、企画する開催地支援協議会の担当者は「W杯が沖縄に来るんだと実感してもらいたい」と世界最強を決するビックイベントに向け、急ピッチで準備を進める。
