【写真特集】街をバスケ色に染めろ、各地で進む「シティドレッシング」を大追跡 W杯直前の沖縄<WEBプレミアム>


この記事を書いた人 琉球新報社
沖縄アリーナで試合をする各国選手たちの写真を使った壁面広告=12日、那覇市泉崎のカフーナ旭橋

 バスケ世界一の国を決める4年に一度のW杯、8月25日に開幕

バスケットボールのワールドカップ開催に向けて街中を飾るキャラクターや広告群。北谷町観光情報センター前には公式マスコット「JIP」が立っている=13日、北谷町美浜

 沖縄アリーナ(沖縄市)が会場の一つとなるFIBAバスケットボールワールドカップ(W杯)は、8月25日の開幕まで1カ月を切った。街頭を大型の展示物などで彩り、W杯への機運を盛り上げる「シティドレッシング」が県内各地で進んでいる。期待が膨らむ街の表情をカメラが追った。

(小川昌宏、写真も)

 

 横幅20メートル、県内最大級の広告が登場

サンエー宜野湾コンベンションシティの壁面に登場した県内最大級の広告=21日、宜野湾市宇治泊

 

 国道58号宜野湾バイパスを走ると、渡辺雄太選手ら日本代表に加え、ルカ・ドンチッチ選手(スロベニア)など世界のスーパースターが目に飛び込んでくる。サンエー宜野湾コンベンションシティ(宜野湾市)にある、縦10メートル、横20メートルの壁面広告で県内最大級だ。

 

 走る広告

コザゲート通りを走る沖縄市循環バス。公式マスコット「JIP」が描かれている=21日、沖縄市
W杯のラッピングが施されたタクシー車両=21日、那覇市天久

 

 県によると、シティドレッシングは今年3月から徐々に始まり、役所や空港、道路脇など約20カ所で展開中。壁面の広告だけでなく、モノレールやバス、タクシーのラッピング車両も連日、県内を走り回る。公式マスコットの「JIP」もお目見えした。

 

  出場32カ国がバックボードのデザインに

バスケットコートに設置されたW杯のロゴと日本がデザインされたバックボード=13日、北谷町の安良波公園
W杯の出場国やロゴがデザインされたバックボード。多くの子どもたちが汗だくになってバスケットボールを楽しんでいた=22日、沖縄市の八重島公園

 

 北谷町の安良波公園にあるバスケットリングのバックボードも“W杯仕様”だ。5月の開幕100日前に合わせて登場し、出場する全32カ国が1カ国ずつデザインされている。北谷町のほか、宜野湾市、沖縄市、那覇市の公園に設置された。

 安良波公園でシュート練習に汗を流していた石山恵美さん(26)は「街中がバスケ一色。(気持ちが)めっちゃ上がる」と笑顔を見せた。

 

 飾り付けはまだ8割 まだまだ盛り上げる

一番街商店街に飾られたW杯のロゴなどがデザインされた提灯=22日、沖縄市
大勢の観光客が行き交う国際通りに設置されたフラッグ=13日、那覇市

 

 シティドレッシングの進捗率は7月中旬までで8割ほど。

 出場選手の見通しが難しく、予定より大きく遅れているというが、企画する開催地支援協議会の担当者は「W杯が沖縄に来るんだと実感してもらいたい」と世界最強を決するビックイベントに向け、急ピッチで準備を進める。

花壇を使った広告。限られた予算とスペースを最大限活用する=23日、那覇市泉崎