沖縄地方に向かって進む台風6号の影響により31日は航空便の欠航が相次ぎ、那覇空港は朝から、予定より早い便で帰ろうとキャンセル待ちをする観光客らで長蛇の列ができた。観光客らは欠航により延泊を余儀なくされてホテルに予約の電話をしたり、8月2日以降の便を確保しようとしたりと、慌ただしい様子だった。
古希のお祝いで家族と来県していた女性(70)=兵庫県=は、予約していた午後の便が欠航になった。前日の段階で欠航を見込み、午前7時台から3時間以上キャンセル待ちし「早くても8月2日午後の便になりそう。どうしようか」と苦笑いした。
職場の同僚と旅行に来ていた女性(23)=京都府=は8月1日の伊丹空港行きを予約していたが、ネットの欠航状況を見て予定より1日早い便の確保に動いた。「2日から仕事なので1日までに帰れないと困る。今は仕事のことしか考えられない」と、不安げにキャンセル待ちの列に並んだ。
本島北部を家族で旅行していた男性(33)=東京都=は、昼過ぎの羽田行きの便を予約していた。「ギリギリ飛びそうだが、台風の影響が出るのが早まると不安」と安心できない様子だった。
31日午後以降の国内線は臨時便などを除き、出発・到着便ともにほとんどが欠航となっている。
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