江藤光喜が公開練習 28日、スーパーフライ級世界戦


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ジムの具志堅用高会長(左)と共に試合への闘志を燃やす江藤光喜

 【東京】世界ボクシング評議会(WBC)スーパーフライ級世界王座戦(28日・ゼビオアリーナ仙台)に臨む同級2位の江藤光喜(白井・具志堅スポーツ)が20日、東京都内の所属ジムで公開練習を行った。江藤は「KOで倒して最後は俺の手が上がる試合にしたい」と語り、王者のカルロス・クアドラス(帝拳=メキシコ)との対戦を前に自信をのぞかせた。

 江藤は9月から長野、千葉、沖縄と相次いで合宿を行い、走り込みなどで足腰を重点的に強化した。フライ級から階級を上げたことで減量も順調で、重量感も出てきた左ジャブ、右ストレートをさらに磨いた。
 江藤を指導する具志堅用高会長は「暫定王者と王者は扱いが違う。どうにか王者を取らせたい。相手は一回り大きいかもしれないが、パンチ、スピードも負けていない」と期待した。
 練習前の会見では「こんなにカメラを向けられたことないから。質問なんでしたっけ」とちゃめっ気たっぷりに笑いを誘う場面もあったが、練習が始まるとスイッチが入ったように別の顔を見せた江藤。世界戦には身重の妻や沖縄からも応援が訪れる。「恩返しとかあまり考えたことないけど、地元の応援はひしひしと感じる。これ(王座獲得)が恩返しになればいい」。気張らない自分の言葉で語った。
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 江藤光喜 戦績21戦17勝(13KO)3敗1分け。2013年に世界ボクシング協会(WBA)フライ級暫定王座に就いたが、日本ボクシングコミッション(JBC)は正当な理由のないWBA暫定王者を認めなかった。同王座の初防衛戦に敗れた後、14年にOPBF東洋太平洋フライ級王座決定戦に勝利してタイトルを獲得、ことし6月に2度目の防衛に成功した。