沖縄の小6国語・算数、中3国語は全国並み 学力テスト 中3英語・数学は全国平均を9ポイント下回る


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 文部科学省は31日、全国の小6と中3を対象に4月に実施した「2023年度全国学力・学習状況調査」(全国学力テスト)の結果を公表した。今年は国語と算数・数学に加え、中3で4年ぶりに英語も実施した。都道府県別平均正答率で沖縄は全国と比べ小6の国語と算数、中3の国語は2~4ポイント下回ったものの、ほぼ全国水準を維持した。中学の英語と数学は、約9ポイント全国平均を下回った。文部科学省は全国並みの基準として「上下5ポイント以内が目安」としている。

 県内小学の国語の平均正答率は65%で、全国平均67・2%を2・2ポイント下回った。同算数の平均正答率は58%で、全国平均の62・5%より4・5ポイント差となった。22年度の全国平均正答率との差と大きい変化はなかった。

 中学は国語の平均正答率が65%で全国平均の69・8%より4・8ポイント差でほぼ全国水準並み。一方、数学は全国平均より9ポイント低い42%、英語は9・6ポイント低い36%だった。

 半嶺満県教育長は「小・中学校ともに、全教科で平均正答率を下回る結果となり、英語は全国との差に開きがある。今回の結果を分析し、各学校の授業改善などの取り組みを支援していく」とコメントした。

 学力テストは4月18日に実施。県内は公立小学校は253校1万4775人、中学校は143校1万4019人が参加した。

 文部科学省は、学テを通して全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握し、学校での教育指導や学習の改善・充実に役立てる目的で実施している。