【台風6号】キャンセル損失5千万円も 県内レンタカー ガラス割れ、お盆予約と修理日程で四苦八苦


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台風6号の影響で割れてしまった車の窓ガラスを確認する沖縄オープンレンタカーの本庄曽治社長=7日、那覇市

 長期化した台風6号の影響で、予約のキャンセルや車両の外的損傷など、県内のレンタカー業者にも被害が広がっている。全体の被害の規模は明らかになっていないが、予約のキャンセルで5千万円の損失が発生した事業者もあったほか、駐車中のレンタカーのガラスが割れるなどの被害も確認されている。

 8月半ばのお盆を中心に、レンタカー予約が埋まっている事業者も多く、修理スケジュールなどを調整しながらの予約客の対応に四苦八苦する様子も見られた。オープンカーを中心とした50台の車両を持つ沖縄オープンレンタカー(那覇市、本庄曽治社長)では、窓ガラスが割れるなど、7台の車両が損害を受けた。修理代金は約100万円ほどだという。

 修理工場も予約で埋まっているといい、8月中は破損した車を稼働できないことも予想されるため、被害総額は500万円ほどに上るとみられる。

 本庄社長は「これから来るお盆の時期はほぼ予約で埋まっていた。どうしたらいいのか」とため息をついた。

 約1300台の車両を保有する県内のレンタカー事業者は、7月30日~8月6日に1576件の予約のキャンセルがあった。損失額は少なくとも5千万円に上るという。台風一過後も日程変更の問い合わせが相次ぐほか、暴風で汚れた車両の洗車や駐車場の移動などの対応に追われている。

 担当者は「車の稼働を詰めるなどで予約変更はできるだけ受け付けているが、無理な場合もある。もし1週間ずれていたらお盆に重なり、さらに大変だった」と話した。
 (與那覇智早)