高校野球、先攻と後攻どちらが有利?勝率アップの鍵は?沖縄勢のデータを分析すると・・・


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完封勝利で初戦を突破し、スタンドへあいさつに向かう沖尚ナイン=8月11日、兵庫県の阪神甲子園球場(小川昌宏撮影)

 2023年の第105回全国高校野球選手権記念大会(夏の甲子園)は慶応(神奈川)の107年ぶり制覇で注目を集めた。

 県代表の試合中は「国道から車が消える」といわれるほど高校野球好きが多い沖縄県民。先行逃げ切り、完封勝ち、逆転サヨナラ―。負けたら終わりの一発勝負の中で生まれるさまざまなドラマが、人々を引きつけてきた。  

 野球では一般的に、先攻よりも後攻が有利とされている。果たして本当に後攻は有利なのか。2000年以降の沖縄大会決勝を検証してみたところ、計24試合のうち先攻のチームが勝ったのは14回、後攻が勝ったのは10回。意外にも「先攻のほうがやや有利」という結果になった。

 さらに調査を進める中で気になったのは先取点を挙げたチームの勝利が目立つことだった。県大会決勝や甲子園での成績を分析すると、先に点を取ったチームは勝率が非常に高いことが分かった。

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