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照屋義実副知事のブラジル訪問は9日、現地での日程を終えた。政府や州政府関係者らと面談を重ね、今後の交流や連携の強化について確認した。
訪問は、ブラジル沖縄県人会移民115周年記念式典への参加のほか、世界のウチナーンチュ大会の成果を踏まえ、次世代にウチナーネットワークを継承していくため、県系人からのニーズ聴取などが目的。
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現地時間3日に訪問し、ブラジル政府のほか、サンパウロなど州政府関係者らと面談した。8日には県と姉妹提携を結んでいる南マットグロッソ州を訪問し、エドゥアルド・リーデル州知事と面談した。
面談では、それぞれが取り組んでいるインフラ整備について意見交換した。大西洋沿岸のサンパウロから同州を抜け、太平洋側のチリ沿岸までつなげる道路回廊の事業について説明を受けた照屋副知事は「着実な実現と沖縄との連携を大いに期待する」と伝えた。
リーデル州知事は、経済分野も含めた沖縄との姉妹提携を強化したいとした上で、2024年に沖縄を訪問する計画があることを明らかにした。
サンパウロ市のアナ・クリスチーナ・ワンゼレール国際関係局長やサンパウロ州のロバート・デ・ルセナ観光局長らとも面談し、「ブラジルに移住した県系人が幅広く活躍していることをとても誇りに思う」と述べた。
また、カンポグランデ市では沖縄県人会館を視察し、県人会の会員らと懇談した。
懇談の中で照屋副知事は「ウチナーンチュの先人たちの努力に敬意を表し、引き継いだ精神をぜひ次世代につなげてほしい」と述べた。同市ではカンポ・グランデ沖縄県人会の創設者である大城武盛さんの孫が経営する自動車販売会社も訪れた。
照屋副知事は日本時間の12日に帰沖する予定。
(與那原采恵)