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台風6号で子牛流産も 沖縄の農水被害20億円超


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 沖縄県農林水産部は17日、台風6号による農林水産業被害報告の第5報を発表した。農道や林道ののり面の崩壊や、土砂の流入などによる被害などが追加されたことで被害額は前回調査よりも4億366万円増加し、17日時点で20億4784万円となった。同部によると、県内の農林水産業の被害額は、2018年に甚大な被害をもたらした、台風24号(チャーミー)と同程度。

 家畜の被害も出ており、JAおきなわによると、強い雨風に長時間さらされることで低体温になったり、台風中に出産予定だった子牛が流産になったりする事例があった。

 今回発表されたのは、耕種部門で10億1367万円、施設部門で2億8930万円、畜産部門で6342万円、林業部門で2億1793万円、水産業部門で4億6351万円の被害だ。ハウス関係の被害などは現在も調査中となっている。
 (福田修平)