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沖電、黒字29億円予想 24年3月期 「揚炭機」事故で下方修正


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 沖縄電力は18日、2024年3月期の業績予想を修正し、連結の純損益が29億円の黒字(前期は454億5700万円の赤字)になるとの見通しを発表した。5月の発表で40億円の黒字を見込んだが、7月にうるま市の具志川火力発電所で発生した、石炭を荷揚げする「揚炭機」の倒壊事故を受け「未定」と変更していた。事故に起因する費用の影響額は約30億円と見積もった。

 5月発表との比較で、連結の売上高は3億円減の2344億円、経常利益は15億円減の41億円。揚炭機事故を受け、液化天然ガス(LNG)や石油を使う他の発電所の稼働率を上げたことによる燃料費の増加と、他社からの購入電力料の増加が営業利益を押し下げた。

 影響額30億円の内訳は、燃料費や他社購入電力料が19億円、修繕費が11億円。予定していた設備工事の計画見直しで、収支への影響を抑制したという。

(當山幸都)