強盗傷害疑い、高校生ら17歳4人を逮捕　那覇の路上で相次ぐ事件との関連捜査　那覇署

　那覇署は21日、那覇市壺屋の路上で帰宅途中の飲食店従業員の男性（38）＝同市＝の顔や体に暴行を加え、眼窩骨折や肋骨骨折などのけがを負わせ、所持していたスマートフォンや食品等を奪ったとして、強盗傷害容疑で高校生2人を含む少年計4人を逮捕した。県警は捜査に支障があるとして、4人の認否を明らかにしていない。

　逮捕された4人はいずれも17歳で、那覇市の男子高校生、宜野湾市の男子高校生、那覇市のアルバイトの少年、南城市の塗装作業員の少年。逮捕容疑は6月18日午前5時10分ごろ、共謀の上、那覇市の路上で男性に暴行を加えてスマホなどを強奪した疑い。県警はこれまで現場周辺の防犯カメラ映像を解析し、逃走に使われたバイクなどの特定を急いできた。防犯カメラの映像や目撃情報を精査するなど所要の捜査を進め、少年らの特定に至ったという。

　事件発生翌日の19日未明には、市若狭の路上を一人で歩いていた50代男性が暴行され打撲などのけがを負い、バッグを奪われそうになる強盗傷害事件が発生していて、那覇署は関連も視野に捜査している。

　那覇市内では今年に入り、殴るなどの暴行を加え抵抗できない状態の相手から金品などを奪う「ノックアウト強盗」と呼ばれる事件が相次いでいる。

　那覇市内ではゆいレールおもろまち駅の改札口先の通路で5月、東京都の20代男性に殴る蹴るの暴行を加え、現金などが入ったバッグ（計31万円相当）を奪ったとして、強盗傷害の疑いで別の少年ら2人が逮捕された。今年に入り市内で4件の強盗傷害事件が発生し、少年ら計6人が逮捕されている。