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若者40人、玉城知事と「基地問題」考える 「二項対立」「無くなったらどうなる」声さまざま 名護で県主催シンポ


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基地問題について言葉を交わす参加者と玉城デニー知事(右から3人目)=26日、名護市宮里のココノバ

 【名護】基地問題について若者が考える沖縄県主催のシンポジウムが26日、名護市宮里のココノバで開かれた。参加者はグループに分かれて意見を出し合った。玉城デニー知事との意見交換もあり「賛成か反対かの二項対立で報道されることをどう考えるか」「地域によって基地に対する感じ方が違う」などと意見を交わした。玉城知事は自由な議論の場をつくる必要性を強調した。

 「若者と考える“理想の沖縄”―横たわる基地問題を超えて」とのテーマで公募し、20代を中心に40人の若者が集まった。読谷村の津波駿佑さん(24)=団体役員=は「沖縄に基地がなくなったらどうなると考えるか」と玉城知事に質問。知事は「人口集中地域にある基地は経済をフリーズさせている」と経済成長を阻害していることに触れ「平和であるためにはどうすべきかという対話が大切だ。安心して語れる場をつくっていきたい」と述べた。

 玉城知事は「率直な話をたくさん聞くことができた。若い世代には、平和や戦争について自由に語っていいんだという気持ちを持ってもらいたい」と話した。

 グループでの対話に先立ち、玉城知事と秋山道宏沖国大准教授が基地問題について講話した。狩俣日姫(につき)氏が進行を務めた。

(増田健太)