もっと空手に親しんで 宜野座で巡回展 地元出身空手家、移民との関わりを紹介


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「宜野座村の空手・空手家」展示会=8月17日、宜野座村立博物館

 【宜野座】宜野座村立博物館で「宜野座村の空手・空手家」展示会(沖縄県主催)が9月10日まで行われている。県は、沖縄空手会館(豊見城市)での展示内容を一層の空手の普及、啓発につなげ、親しんでもらおうと、昨年から「巡回展」を行っており今回が2カ所目。読谷村では、3千人を超える来場者があり好評を博した。

 展示では沖縄空手が県外や海外に普及した歴史や背景を紹介。空手が世界に広まった要因に「移民」を挙げ、ハワイ、南米、北米と、移民先に空手も流布されたことを説明している。宜野座村は移民との関わりが深く、村の空手に関する資料も公開している。

 17日には村内で「夏休み自由研究 沖縄空手体験」(県主催)も開催され、県内各地の児童たちが参加した。博物館での展示の説明や専門家による演武鑑賞、空手体験や瓦割りチャレンジを通じて、空手への親しみを深めた。

 豊見城市から参加した金城憲祐さんは「未経験だった空手に興味を持った」と話した。

 観覧は無料。月曜日休館。

(池辺賢児通信員)