沖縄県、飛行停止要求を検討 豪のオスプレイ墜落受け 防衛省「普天間所属ではない」


この記事を書いた人 琉球新報社
米海兵隊のMV22オスプレイ(資料写真)

 オーストラリア北部ダーウィン沖にあるメルビル島で27日に米海兵隊の輸送機MV22オスプレイが墜落して3人が死亡した件について、防衛省は28日、琉球新報の取材に対し、事故機は在日米軍の機体ではなく、米軍普天間飛行場所属機ではないと答えた。県幹部は「現在、情報を収集中」だと説明した。県は事故原因などを見極めた上で、飛行停止を求めることも含めて検討している。

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 一方、具体的な所属や県内への飛行履歴などは明らかになっていない。

 墜落したオスプレイはプレデター・ランと呼ばれる合同演習に参加していた。訓練中に23人が乗っていたところ、墜落した。27日に海兵隊が公表した内容によると、3人の死亡が確認され、5人がオーストラリアの病院に搬送された。

 オスプレイを巡ってはたびたびクラッチの不具合が生じており、原因が解明されていない。米国で昨年発生したMV22オスプレイ墜落事故についても、7月下旬にクラッチの不具合が生じる現象が原因だったと判明したばかりだ。

 ただ、今回のオーストラリアで発生した事故については詳細が明らかになっておらず、これまでに確認されているクラッチ不具合との関連は分かっていない。
 (明真南斗、知念征尚)