米海兵隊オスプレイ墜落で防衛相「停止要請は考えず」 オーストラリアでの事故に見解


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オスプレイの事故を受けた防衛省の対応について説明する浜田靖一防衛相=29日午前、防衛省

 【東京】オーストラリア北部ダーウィン沖にあるメルビル島で27日、米海兵隊の輸送機MV22オスプレイが墜落して3人が死亡した件について、浜田靖一防衛相は29日の閣議後会見で対応を問われ「米側で安全面をしっかり考慮した上で運用を継続している。現時点において飛行の停止を求めることまでは考えていない」と答えた。

 その上で浜田氏は「米側に調査結果など情報提供を求め、安全面に最大限配慮することを求めていきたい」と語った。

 沖縄県幹部によると、県は事故原因などを見極めた上で、飛行停止を求めることも含めて検討している。

 墜落したオスプレイはプレデター・ランと呼ばれる合同演習に参加していた。訓練中に23人が乗っていたところ、墜落した。27日に海兵隊が公表した内容によると、3人の死亡が確認され、5人がオーストラリアの病院に搬送された。防衛省によると、事故機は普天間飛行場所属ではない。
(明真南斗)